最近、ドラマ「半沢直樹」にはまっています。既に小説は読んでいたのですが、映像になると更に巨大銀行の泥臭い世界に引き込まれます。視聴率もうなぎのぼりで、各メディアでも取り上げられることが多い中、先日ラジオで解説の方が「実際の会社で半沢のマネをしないでください、すぐ左遷されます。」と普通に言っていました。そう、あくまでもフィクションです。

 

 今回はソファ。インテリアの中でも常に主役扱いされているのがソファ。新築された方への家具提案では「ソファ」と「TVボード」はマストアイテムです。欧州のモダンなリビングに大きいL型ソファ(座面には色彩豊かな角クッションが所狭しと並んでいる)がドーーン!と配置されているインテリア雑誌を見て憧れを抱いたのは10年以上前、実際インテリアの仕事をしていくうちに、一部の恵まれた住居を除いて、雑誌の世界をそのまま用いることは難しいことを学びました。とは言え、「(自分達の身を包む)ソファは大切に選びたい」とお考えの方は多いと思います。 

 私がソファを選ぶ上で最重要視していることは、「将来メンテナンスができるかどうか?」です。ソファは中身にウレタンクッションを用いることが多く、使用していれば必ずへたります。残念ながらそれは経年変化による味とは言えず、単に座り心地が悪いものになります。ちょうど同じタイミングで張地も汚れたり、破損が生じてきますので、結果使い捨てに・・・。メーカーもそれを見越してか構造(フレーム等)の耐久年数を短くし、その分価格を下げた商品を送りだすという悲しいサイクルを繰り返しています。一方で耐久面やアフターフォロー体制の充実等で長く使い続けることができる製品を産み出すメーカーもあります。「(世の中に)不必要にゴミを増やしたくない」と考える方はそういう製品を選択されるといいでしょう。更に国産を選べば輸送費や過剰梱包等のロスが抑えられますので環境面ではプラスに寄与します。因みに群馬県でもソファを製造している会社は何社かあります。興味がある方は当店までお問い合わせ下さい。

 現在、自宅で使用しているのは3人掛ソファ。シンプルなデザインに加え公共施設で使用されていたらしくフレームがしっかりしていたのが気に入って、今から8年程前に中古で購入しました(7万円位)。その後、中身のウレタンがへたってきたのでメンテナンスを近くの業者さんへ依頼。戻ってくると張地も新調されすっかり新品のように蘇りました。費用は10万円程かかりましたが満足してます。

 「小さな暮らし」石黒智子著という本の中に、チーク材の木製ベンチにクッションを敷いて使用しているお話があります。ちょっと硬派な気がしますが、まさに長く使える「究極のソファ」だと思いました。また冒頭でソファはインテリアの主役であると書きましたが、そもそもソファを使わないライフスタイルもあるかと思います。「リビングには必ずソファ」という先入観を捨て、座布団や座椅子を活用するのも良いでしょう。最近はリビング・ダイニング・キッチン(LDK)という区分けに拘らずに、自由な間取りを楽しむ方も増えています。インテリアの提案も柔軟に対応していきたいと思います。

 

 余談ですが、昨夜は自宅ソファに寝転んで半沢直樹シリーズの最新「ロスジェネの逆襲」を読み返しました。ほんと面白いなぁ!(関)

 

 

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