蚊やハエが室内に侵入する時期になりましたね。我が家では対策として昔ながらの捕獲リボンを天井から吊り下げたのですが、私が3回かかった以外は捕獲なし。虫も進歩しているんですね。
 こんにちは関です。「普通の生活」をテーマとして綴る店長ブログ。毎回、私が思う「普通のモノ」を紹介していきます。第一回目は「ダイニングチェア」です。つい先日、自宅のダイニングチェアを買い替えました。今迄使っていたイスはADコアのアマートというスチール製のもの。Wandervogelでも扱っているADコアは「一度商品化したら廃番にしない」・「大量生産をしない」をコンセプトにした家具メーカー。アマートは飽きのこないシンプルなデザインなので、買い足しながら長く使う予定でしたが、縁あってテーブルをアアルトに替えたのを機に、それに合うものを探していました。選定にあたり今住んでいるマンションが手狭にならないように「小振りで背中の当たり具合が良いイス」という条件を付け、行き着いたのは旭川ブランドCANDE HOUSEのルントオム。このイスは発売して今年で40年のロングセラー商品。昨年、工場見学へ行った際にその作りの確かさを目の当たりにしていたので堅牢なイスであることは確認済み。「円(ルント)」型をした飾らない普通な感じのイスです。
 素材は家具を作るには間違いのない木材の楢(ナラ)。それをオイルフィニッシュ仕上げの特注にしてもらいました。オイルフィニッシュ仕上げの良いところは新品なのにいきなり良い雰囲気(味)があること。ここ数年のCASAやBRUTUS住宅特集の表紙をみればわかるように、家具のトレンドは「ナチュラル系」であり、仕上げに風合いのでるオイル塗装をした商品が増えてきました。ただ、私はあまりお奨めしません。理由は①シミや汚れがつき易いこと、②定期的にオイル(メンテナンス)を塗る必要があり手入れが面倒であること。通常、家具は仕上げにウレタン塗装を行い、木の表面に膜を施します。これにより汚れがしみ込むのを防ぎ、フキンで簡単に汚れを落とすことが出来ます。反面、表面が光っている感じになるので、「味がない」と敬遠する人もいます。その場合はつや消しウレタン塗装をされているものを選ぶと良いでしょう。
 イスの座面は木座にしてその上に専用クッションを置きました。木座のイスはウレタン(クッション材)が仕込んであるイスと違い、座面の当たりが固いです。しかし我が家の場合、ダイニングチェアの1回当たりの使用時間は平均30分程度。その間を快適に過ごせる位の性能で良いと割り切りました。その分ソファを座り心地のよいモノを選べば良いと思います。
  最後に、最近家具を自らの手で作るDIYが盛んになってきていますが、イスだけは手を出さない方がよいでしょう。イスは人の体を委ねるもの。きちんとした設計・強度計算を経て確かな技術を持った工場で作られた製品を選ぶのが賢明です(多少値は張りますが・・・)。我が家はこのダイニングチェアをおそらく一生使い続けることになるでしょう。(終)
 
 
 
 
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【写真奥から】
 アマート          中古品(新品は36,800円~)
 (AD CORE) 
 
 ルントオム (木座) 特注品(通常は37,000円)
 革クッション丸    6,300円
 (CONDE HOUSE)
 
  取扱店 Wandervogel