お世話になります、店長の関です。今回は東京のFOLK notebooksが手がけるセミオーダーノートについて紹介させていただきます。

 FOLK notebooksのノートを知ったのは2年位前。東京にあるショップD&DEPARTMENTでした。その時は購入しませんでしたが、その後雑誌で取り上げられているのを読み、1冊1冊少量生産されていること、コム・デ・ギャルソンのシャツ生地を表紙に使った商品を販売するなど面白い取組みをしていることを知り、興味を持ち、1年位前にフォルクノートブックス代表の黒澤俊介さんにコンタクトを取らせていただきました。少し時間があいた後、連絡をいただき、店を訪ねてくださいました。話を伺うと黒澤さんはなんと前橋市のご出身。一気に親近感が湧きました。
 看板商品である、FOLK notebooks STANDARDは1冊3,150円。ノートにしては決してリーズナブルではありません。ただし、①ノート中身の入替えが出来る(表紙は布製で耐久製があるので長期間使用可能)、②記録したノートの中身を専用の箱に保存する(箱が美しい)という、一連のシステムを購入する考えると価格以上の価値があると思います。
 
 このノートを実際に日々、活用されているSNARK(小阿瀬直建築設計事務所)代表の小阿瀬さんにその魅力を伺いました。
 
 
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  ▲ SNARK(スナーク)代表 小阿瀬 直さん
 
 
 
(以下取材内容掲載) 
 
 
―このノートを使い始めたのはいつ頃ですか?
 
 
2011年2月10日から使用しています。確かD&DEPARTMENTか東京青山の1LDKで見かけて気になり、ネットでオーダーしました。以来、半年に1冊位のペースでオーダーしています。用途は仕事使いで打合せ時のメモやスケッチ、アイデア帳として幅広く活用しています。仕事中は常にバックの中に入れ、携帯しています。
 
 
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   ▲実物のノートの中を拝見。
 
 
 
 
 
 
 
―このノートの魅力は?
 
 
 
質感や素材が好きです。サイズも大きすぎず小さすぎずちょうど良い。定番っぽく、時代性(流行廃り)を感じさせないのもいいですね。結果、長く使える。何より作り手の顔が分かる(大切に作られている)商品だと感じました。
 
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  ▲表紙は辞書などの表紙に使われる特殊な布張り。
 
 
 
―値段(1冊3,150円)は高くないですか?
 
 
毎日手にするもの。(半年間)使い切るまで気持ち良く使えますし、生活が豊かになります。使い終わった後の保管方法に関しても気に入っています。仕事道具として考えれば、安いと思います。(終)
 
 
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 ▲ノートを使い終わると、付属の箱に収納。美しく保管出来る。
 
 
 私は小阿瀬さんの手がける建築やプロダクトが好きです。それらは使う素材や質感を大切にしていて、時が経つ程に魅力が増すように考えられています。これはFOLK notebooksのモノ作りと一緒。正に出会うべくして出会ったのではないでしょうか。
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  ▲取材場所=SNARK(高崎市田町53-2 2F) 
 
 
 
 
 i PADやスマートフォン等のデジタルツールが全盛の今。メモ機能としてノートに書き記す機会は減少傾向にあるのでしょうが、頭で思い描いたイメージを瞬間的に形に残すのはやはり手で書くことが有効だと思います。インプットではなくアウトプット用にノートを使うことは、今後益々大切になっていくような気がします。外資系コンサル会社のマッキンゼーでは企画資料を作る際、アイデアや思考を整理する為には手書きが良しとされ、コンサルタントには専用ノートが配布されるそうで
す(著書「世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?」より)。フリーハンドはキーパンチでは決して真似出来ない思考の本質が描けるのでしょう!
 最後にお知らせです。今月の23(土)、24(日)の2日間でFOLK notebooks STANDARDがその場でオーダー出来る出張工房、『Nomad Shop』を開催いたします。この機会にお気に入りの一冊を手に入れてはいかがでしょうか?(終)